食育

「食育」という話で思い出したんですが、親が全く料理をしないという家庭の話を聞いた事があります。何から何までスーパーのお惣菜や冷凍食品で済ませちゃうんだそうです。当然、子供は親の手料理なんて食べた事がないわけです。

その家庭には三世代が住んでいて、詳しい経緯は知りませんが、家庭内の人間関係が拗れに拗れてしまったようです。一番上の世代の支配力がとても強く、その下の世代が親としての役割を果たせない、みたいなパターン。会社組織でもこうした構図ってよく見られますね。

しわ寄せを受けるのは一番下の世代です。当時中学生だったかな。そりゃもう、学校なんてマトモに通えない。精神科から薬を処方されていましたが、どうなんでしょうね。親が子供を精神科に通わせるのは、まあいいです。外との繋がりを持つという意味では。気に食わないのは医師です。薬出すなよ、と。

こういう家庭の事情って、誰が悪いというワケでもないんですよね。一番上におじいちゃんが頑張っている以上、その下の世代は自由に動けないし、外部からのテコ入れも難しい。あ、おじいちゃんは悪くないですよ。大体、責められる立場からはとっくの昔に解放されているわけで。

二番目世代が子供を連れて実家を出ればいいのでは？というのが普通の意見でしょう。しかし、それを言うと「下手に動くと騒ぎになるんで…」という話に立ち戻ってしまう。「時間が解決する問題」というヤツですか。結局、子供は家から遠く離れた所に預けられる事になったそうです。

（twitter向けに書き始めたんだけど、どうも短くまとまらなくて。なので、こっちに載せる事にした。こういう話をWeb上に載せるのもどうかな、と思う部分もあるのだが、そんなに珍しい話でもないし、まあ、いいかなと…。）